シャバアーサナは疲労回復効果の高い瞑想だった

◎ヨガクラスの最後のポーズは決まってシャバアーサナ


30分なり、60分なりのクラスの最後に必ずと言っていいほど出てくるシャバアーサナ。

サンスクリット語でシャバは「屍(しかばね)」アーサナは「ポーズ」。

つまり「屍(屍体)のポーズ」という意味です。英語では"Corpse Pose"と言います。

ヨガをはじめた頃はこの単語が聞き取れないままに、仰向けに寝かされてこれが正解なのかもわからずそわそわしていました。シャバアーサナのことを調べて理解してから、この時間の心地よさとその後のゆらぎの時間を存分に堪能できるようになったのです。

だからこの記事を読めばあなたもヨガ、シャバアーサナがもっと気持ちの良いものになるはずです。





◎シャバアーサナの主な効果はリラックス


ヨガの練習は1つの人生を描いた物語のようなものという考え方があります。

人は生まれた瞬間に、息を吐くことから呼吸が始まり最後の息を吸って(引き取って)、死ぬ瞬間まで呼吸を繰り返します。

生まれた時に吐いて、死ぬときに吸う。

ヨガクラスに当てはめると呼吸法で息を吐き出すところは赤ん坊が生まれて泣き出す瞬間、

シャバアーサナはポーズ(アーサナ)の練習を1通り終えた後に呼吸を手放し、尸になっていく瞬間です。

その様子を自律神経から見ると、ポーズを通して徐々に鰻登りのように優位にしてきた交感神経をだんだんと沈めて、終盤にかけては副交感神経優位のバランスへと誘われます。最後のシャバアーサナでは副交感神経が最大限優位な状態になり、至極のリラックス状態になるのです。心身の疲労回復、不眠や偏頭痛の改善などにも効果があると言われています。



◎シャバアーサナは寝てしまってもいいの?


「 シャバアーサナになった途端に、眠ってしまうんです」という声をいただくことがありますが、実はそれは黄色信号です。実は目には見えない脳内疲労が溜まっていて肉体を動かすほどの体力が足りていなかったといえます。その場合はヨガの練習は控えめにして早めに寝床で就寝するのがおすすめです。

シャバアーサナは一種の瞑想とも言われます。身体がどんどんと床へと沈んでいき、落ち着いた波にのまれているかのように心地よくなっていく自分に気づいたり、すこしの間だけ夢をみる「まどろみ状態」になったりを行き来します。





◎まどろみの脳波は疲労回復効果が高い


まどろみの脳波は「シータ波」と言って脳内のリカバリーに適しています。深い眠りに入る門のようなポジションの脳波です。その効果は脳と心身のストレスの解消、精神面の安定、記憶力の向上やひらめき力が高まるとも言われています。シャバアーサナを行うことによってお仕事や家事の効率が上がるとも言えるでしょう。

また、シャバアーサナより長い時間まどろみの脳波(シータ波)を味わいたい方はヨガニドラー(寝たまんまヨガ瞑想)のクラスを受けることをお勧めします。通常のヨガクラスとは違い、ほとんどの時間をシャバアーサナの仰向け状態で過ごします。ヨガニドラー講師によるリラクゼーション効果の高い瞑想の誘導があるので長い時間まどろみの脳波(シータ波)に滞在することができます。眠りが浅い方や、寝付きの悪い方にもおすすめのヨガです。ぜひお試しください。


 

植田マミ

奈良県出身、東京都在住、金融機関での会社員経験を経て現在【ゆるゆるの心身に誘うヨガ講師】として活動をしている。親しみやすい人柄と誰にでもわかりやすい言葉のヨガ指導に定評がある。また、ゆったりとした性質や落ち着いた声を活かし、眠りの瞑想 ヨガニドラーセラピストとしてストレスフルな社会に生きる人へ癒しに気づく時間を伝えている。

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