【丁寧な暮らしの実践法】マインドフルネスに生きるとは?

近頃よく耳にするようになったマインドフルネスという言葉。

マインドフルネスと言うのは「今この瞬間に意識を向け、ありのままの自己を受け入れること」と言った意味があります。

語源は仏教の経典で使われているパーリ語の「サンマ・サティ(漢語では正念)」のサティの英訳で、日本語の類語としては、気づき、集中と訳されることがあります。

マインドフルネスを意識して生活をすることで期待できる効果はストレスの緩和、心身のリラックス、集中力の向上、免疫力の向上など多岐にわたります。

では「今この瞬間に意識を向け、ありのままの自己を受け入れる」とはどういう状態なのでしょうか。



◎ご飯を食べているときに味わうことに集中していますか?


例えばお昼ご飯を食べている時、食べ終わった後にすべきことは何かと考えたり、午前中に人から言われたことを思い返したり、はたまたスマートフォンを触って新しい情報を入れたりしていませんか?私は日々の生活の中でそんなことがあります。

効率化を重視する現代社会ではごく自然なことですよね。

それに善し悪しの判断をするわけではないのですが、マインドフルネス的な生活の練習としてご飯を食べるならば自分の頭の中でご飯の味の実況中継をします。そうすると頭の中には「どんな香り、味、温度、食感、自分の気持ち、1口毎の変化」が浮かんでくるはずです。今食事をしていることと自分に起きているありのままのことに「集中」するのです。




◎目の前のことへの集中を疎かにして、物事を同時並行するのは心と頭の疲弊につながる


今目の前にあることに集中するマインドフルネスな時間を過ごすのは一見簡単なように見えて難しいことです。

しかしながらスマートフォンに立ち上がっているアプリケーションがたくさんあると通信速度が下がってしまうように、私たちも同時に色々なことを実践しようとすると頭や心の中が忙しく行き来することとなり混乱して疲れやすくなります。また物事を処理する能力も遅くなり、結果的に効率が落ちてしまうのです。例えば先程の話の続きで例えると、考え事をしながら食事をとることで、スピードが落ちる方がいます。(そうでなくて咀嚼を疎かにして飲み込んで消化不良を引き起こしている方もいます・・・)それより何より食事を食べた気がしないのが問題です!!味わって食べることを疎かにすることで食事を機械的に脳が処理してしまって、すぐにお腹が空いてしまうのです。もちろん健康的にも食べ過ぎは肥満につながります。医食同源という言葉があるようにバランスの取れた美味しい食事をとることで病気の予防も期待できます。食事を味わうことをせずにいると人間の三大欲求である食欲が満たされないということで心の不健康にもつながっていくのですね。「美味しい」と五感で感じることができると心が満たされます。とっても幸せなことです。




◎マインドフルネスに生きる練習をしよう


先を急ぐあまりに、ペースをはやめることだけを考えてしまうことがありますよね。

しかし味わうことなく食べることや、見聞きを粗いフィルターを通してしまうこと、話したいことを曖昧にしてしまうことなどのいわゆる無意識的ななんとなくの行動は集中力の欠如につながります。私はマインドフルネスの学びを通して無意識的ななんとなくの行動が自分を疎かにしているとても危険な暮らし方に近づいているのだと実感したのです。

日々自分が忙しくなって物事を同時並行しようとするたびに、私は自分の1つ1つの行動を実況中継することを頭の中で繰り返します。「起きた、眠いな、お手洗いに行こう、お白湯を沸かす準備をしなくっちゃ、まずはお手洗いにいくところからだったね。」と朝を迎えた数秒で私たちの頭と心と身体は揺れ動き、せかせかと働くのです。その観察を丁寧に行うことが今この瞬間に意識を向け、ありのままの自己を受け入れることの練習です。

その実践の繰り返しが集中力の向上や心身のリラックス時間の増幅、ストレスの緩和につながっていくのです。それこそが自分のことをケアして丁寧に生きていくマインドフルネスな暮らしと言えるでしょう。




出典:マインドフルネスストレス低減法 ジョン・カバットジン著


 

植田マミ

奈良県出身、東京都在住、金融機関での会社員経験を経て現在【ゆるゆるの心身に誘うヨガ講師】として活動をしている。親しみやすい人柄と誰にでもわかりやすい言葉のヨガ指導に定評がある。また、ゆったりとした性質や落ち着いた声を活かし、眠りの瞑想 ヨガニドラーセラピストとしてストレスフルな社会に生きる人へ癒しに気づく時間を伝えている。

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