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肉体と感覚器官の健康



マスク生活が続いていますが、最近笑ってますか? 五感が働いていて幸せを感じる時はどんな時ですか?


五感は視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚のことです。


百人一首に素性法師が秋の月を詠んだ 「今来(こ)むと 言ひしばかりに 長月の 有明の月を 待ちいでつるかな」 という詩がありますが、月を見て離れている人を想う…というのもすごく五感が働いてる瞬間だとは思いませんか?


五感を刺激すると「考える」ではなく「情動が自然と感じる」ようになります。 これが実はリラックスやストレス解消につながります。


人間のストレスはゴム毬のように普段はストレスがかかってもポヨンと跳ね返すようにできています。 ストレスを感じるということはその人が持ってるゴム毬の跳ね返す力を超えてるということです。


この跳ね返す度合いは人によって違いますが、鍛えることはできます。 先程のように「考える」のではなく「感じる」時間を長くしていくことがその練習方法です。


五感で体調調整

大脳の8割ほどを司っているのが視覚です。 人間は視覚から大きな影響を受けています。 例えば、赤は活力や熱気をイメージさせ壁や床などが赤い色の部屋にいると、体温や心拍数が上昇し、興奮します。 逆に青はリラックスさせる作用があるため、体温や心拍数下がり心が鎮静化する。 なので普段身の回りは余計なものを置かない、目にしたいと思えるものを飾るようにしましょう。


そして聴覚は思考の外側にある意外性を感じることで人に良い影響を与えます。音楽などの人工的な音より自然な音に耳を傾けて思いがけない音を感じることで、自律神経系に作用して心の状態にも影響を与え、感情、知覚を活性化させます。


嗅覚は伝達スピードが0.2秒以下と言われていて、他の五感とは違い本能にダイレクトに伝わります。中枢神経系を刺激することでストレスや免疫能に影響を与えます。 気に入った香りを探してみるのがおすすめです。


味覚は日々の積み重ねが大事です。最近ではアーユルヴェーダの「舌磨き」もだんだんと浸透してきて口内ケアが深まりつつあるのかな、と思っていますが、普段偏った食生活をしていると働きが悪くなります。味覚は舌と通じて心に関係しているので味覚のリセットは精神リセットにもつながります。濃い味に慣れないように水や白湯などを積極的に取り入れて味覚をリセットしましょう。


触覚は他と違い、感覚器官が全身に及びます。皮膚の刺激は脳に影響を与えます。 人との触れ合いや、動物との触れ合い、普段触れるものは触り心地の良いものなどを選ぶようにしてみてください。


五感調整の実践方法

感情をコントロールするには自分の時間をつくり「行動全てを自分でコントロールできる日」をもうけてみてください。


一番良い方法が「旅に出る」 未知の地で行動することは五感がフル稼働します。 旅行から戻ってきた後、行った高揚感など余韻が続く感覚を感じたことありませんか?一度リセットするとその効果は2週間ほど継続すると言われています。


そんな時間を取れない方は「日常と違う行動」をとってみてください。 最寄りの一駅前で降りてみたり、散歩もいつもと違う道を通ることで普段目にしない景色を見て(視覚)、通りの木々・花やお店の香りを感じ(嗅覚)、聞きなれない音を聞くことになります(聴覚)。 ちょっとした変化でも五感が働きます。


最後に

心と身体は一緒に動くものです。どちらかにトラブルが起こると、思うように動けなくなります。 現代は便利になった分、ある程度自分の身体の反応を無視して生活しています。その結果、不調が起きやすい状態になっています。だからこそどういった対策をとると良いかを頭の片隅に置いておくと自分をケアするときに少しでも役に立つと思います。

最近、いつ笑いましたか? 五感が働いて幸せを感じたのはどんな時ですか?


 

SHIGYO KAORI

KAORI YOGA主宰

2021年よりスタジオオープンし、オンラインレッスン、YouTubeの動画配信など、場所や年齢関係なくどこでも気軽にヨガができるように活動中。

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