top of page

ヨガ哲学の教え【シャウチャ(清潔を保つ)】習慣がかなえる、ウェルビーイングな暮らし

ヨガは苦悩から自由になるための方法であって、その具体的な方法や思考が記されている本がヨーガ・スートラという本です。数千年前から残るインドの哲学書。

そこには具体的に5つの「するべきこと ニヤマ」と、5つの「するべきで無いこと ヤマ」が挙げられています。


今回は5つのするべきこと、


 ・シャウチャ 清潔を保つ

 ・サントーシャ 満足すること

 ・タパハ 規律正しさ

 ・ソヴァーッディヤーヤ 自己を学ぶこと

 ・イーシュヴァラ・プラニダーナ 自然の摂理の理解


こうして並べてみるととっても大切な5つなのですが、

1つ目に挙げられている【シャウチャ 清潔を保つ】についておはなししていきます。



◎私が実践するシャウチャ習慣

 ・起きたらベッドの上にある布団や毛布を整え直す

 ・朝のうがい

 ・顔を洗う

 ・歯を磨く

 ・お白湯を飲む(内臓のクリア)

 ・仕事の前に何かしら最低1つのの掃除をする(毎日違うところ)

 ・朝の瞑想(思考のクリア)

 ・ヨガの練習(10分の日もあれば60分の日もある)





もちろん全てを毎日タスクにしているわけではないけれど、このくらいはもう習慣になって特にストレスがなく当たり前になっています。

私は朝が得意ではなくて、寝ぼけ眼で行って、これをしているうちに徐々に頭のスイッチをオンにしていく感覚です。朝起きてぼーっとするよりも、少しづつ動いていく方が、私の低血圧な身体とは相性がいいのです。



◎シャウチャ習慣が心にもたらす変化

人間の頭の中はとっても忙しいです。それは脳という場所が思考を分泌するからです。

次から次へと考え事がやってきて複雑に絡んだコードのように頭を占領していきます。


思考によって揺れ動く感情で、落ち込んだり、喜んだり。とっても忙しい心と頭。

部屋の中や、カバンのなか、身体の内外、はその人の心や頭の中を表すとヨーガ・スートラで言われています。

身の回りを風通しが良い状態を保つことは、心と頭がスッキリと整理されている状態を保つことにつながります。

私自身も仕事に追われてしまって、部屋が荒れた状態で家を出てしまった時は思考に偏ったこだわりが生まれ、勘違いを起こすことが多くあります。

頭や心の中は目に見えないけれど、目に見えるものとの深い結びつきを実感します。


ただ一度に多くのことを習慣化するのは非常にストレスになりやすいので、1つずつがおすすめです。

例えば通販で買ったものの段ボールを溜めないとか、出したものは必ず元の場所に戻すとか、とっても当たり前で文字にすると簡単なことをはじめの一歩にするのがおすすめです。

身の回りを清潔にすると、自分のことを客観視する時間が増えます。

それは脳のコードの絡まりが解けてくるからです。





◎シャウチャ習慣が身体にもたらす影響

私の実感としてこれはとっても大きいです。

ヨガを愛する身としてヨガ講師をしているので、ヨガに偏ったお話になってしまいますが、朝一番にヨガの練習ができた日とそうでない日の違いは歴然です。


例えばパソコンの前に座っていたら、肩や首の疲労度は動いた日の方がもちろん少ないです。移動が多く、動いている日では身体から生まれる熱が変わります。ほかほか温かい時間が長いです。

そして呼吸の深まりが全く違います。

身体を動かしながら意識的に呼吸を行うことで、酸素が身体中に行き渡ります。そうすると内臓の動きを活性化してくれる自律神経がととのいます。自律神経のコントロールができる随意的なツールは呼吸だけなのです。


だからこそ、食べたものは排出できるし、飲んだ水分の水はけもできるのです。

これに目詰まりが起きると身体は一日中だるくて重いのです。

短い時間でもいいので毎日身体を動かし、呼吸を意識するヨガの習慣をつけていくことが身体を快適に扱い、ウェルビーイング(幸福、健康が満たされた状態)に繋がります。



清潔にすること、シャウチャ。

時間に追われていつも忙しいあなたに届いて欲しいヨガ哲学の教えです。

心身が穏やかで快適だと人に優しさを与えることができます。

私自身への矢印も含めてこの記事を書きました、ぜひ実践してみてくださいね。



出典:やさしく学ぶY O G A哲学ヨーガスートラ 向井田みお


 

植田マミ

奈良県出身、東京都在住、金融機関での会社員経験を経て現在【ゆるゆるの心身に誘うヨガ講師】として活動をしている。親しみやすい人柄と誰にでもわかりやすい言葉のヨガ指導に定評がある。また、ゆったりとした性質や落ち着いた声を活かし、眠りの瞑想 ヨガニドラーセラピストとしてストレスフルな社会に生きる人へ癒しに気づく時間を伝えている。

bottom of page