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1日の身体リズム



人間の体にはリズムがあり、数時間、あるいは数日間、なんとなく気が乗らなかったり怒りっぽくなったり…。


自分でも不可解なリズムの中にはちょっとした法則が存在したりします。


目覚めのいい朝は、良い気分で一日をスタートすることができます。 1日の時間帯の中にはヴァータ(風)、ピッタ(火)、カファ・カパ(水)の性質をもっていると言われています。


2時から6時まではヴァータ(風)の時間帯で動き(移動し)やすい時間と言われている為、6時前後は起きやすい時間帯とされています。


6時から10時はカファ・カパ(水)の時間帯に入り、停滞や重たくなる為、起きる時間には適していません。


10時から2時はピッタ(火)の時間帯で消化の時間です。消化は食べものだけではないので、寝ている間は知性も消化していきます。


この時間表記は午前も午後も一緒です。 仕事や家族の関係上、この時間が難しい場合は寝起きの時間を同じ時間にしてリズムを決めましょう。不安定な状態が体を疲れさせる原因となります。


寝起きの時間がズレると食事や排泄、運動の時間もズレるので1日の中どこかで調整できるのであれば整えましょう。


朝の過ごし方

有意義な1日をスタートする為に、朝はサウチャ(浄化)の実践します。 朝のシャワーは身体を清潔にするために、夜のお風呂は一日の身体の疲れを取るために入ります。 お風呂に浸かることは体力の回復と活気・やる気がアップする為、不眠症の方などは寝る前のお風呂ではなく、朝シャワーに切り替えていくのもおすすめです。


朝、身体をキレイにすることはその日の自分の体調を知るだけでなく、感覚器官のケアになります。体調を崩す直前は、体のどこかの器官が極度に敏感になったり鈍感になったりします。


朝の自分チェックの時間をつくってみてください。


アーユルヴェーダの健康法でディナチャリアと言われ、起床から寝るまでの1日の生活リズム、1日の過ごし方が大事とされています。


朝、何にどれくらい時間が使えるか、シャワー時間や食事の時間などルーティン化できれば体も疲れにくくなりますし、異変にも気付きやすくなります。


この実践は絶対ではなく、個人に合った方法で行いますので、自分にとって良いサイクルを探してみてください。


夜の過ごし方

夜の1時から3時に睡眠を摂るのはとても大切です。 美肌の為とか、脂肪燃焼する時間などと言われたりしますが、沈黙の臓器と言われる肝臓が働くからです。この時間は余計な負荷を加えないように休ませましょう。


身体器官にも一定のリズムがあり、それぞれの器官は2時間ほど活発に動き、その後2時間ほど休息して回復するようにできています。


午後、お昼を食べた後に突然眠くなった経験はないでしょうか。 もちろん食事の血糖値の上がり方などの要因もあると思いますが、心臓が休息する為、血液循環が鈍ります。 そしてこの時間は、消化のための小腸が働く時間の為、その他の身体器官が休息します。これらが自律神経系によってコントロールされているので眠くなるのです。


午後の眠くなる時間帯は体内では心臓が休んでいて、小腸が頑張って働いてるのね、と思ったら負荷をかけないように自分を気遣ったりできるのではないでしょうか。


最後に

今回は大まかな起床時間や活動に適した時間、そして内臓が働く・休む時間を軽くご紹介しましたが、体内は一斉に臓器が動いているのではなく活動したり休息したりを繰り返しながら働いています。 そのリズムを少しでも知っていただけると、負荷をかけずに気持ちよく動けるようになります。


なんとなく気が乗らないな…イライラするな…と思ったら時間帯なども気にしてみてください。 そもそも、重たくなる感じる時刻かもしれませんし、体内では重要部位が頑張って働いている時間帯かもしれません。


 

SHIGYO KAORI

KAORI YOGA主宰

2021年よりスタジオオープンし、オンラインレッスン、YouTubeの動画配信など、場所や年齢関係なくどこでも気軽にヨガができるように活動中。

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